ハードディスクにインストールすることで、設定やデータが保存できたりと何かと便利です。
では、"新規仮想マシンの作成"からはじめましょう。事前に用意しておくISOは前回と同じくandroid-x86-4.0-RC1-eeepc.isoです。
選択を間違えたりするとうまく起動しない場合があるので、注意して行おう。
まずはじめに、今回はマニュアルで設定を指定していきますので、「後でOSをインストールする」を選択します。
続いて、ゲストOSの選択では「Linux」、バージョンは「他のLinux 2.6.xカーネル」を選択します。
仮想マシンの名前についてはご自由に。
ディスク容量の指定では、とくに何も変更せず「次へ」。(後で正式なものをセットアップします。)
ハードウェアのカスタマイズについては任意に。「完了」で一旦ウィザードを終了します。
続いてVMwarePlayerの画面に戻りますが、すぐに仮想マシンの再生はせずに、"仮想マシン設定の編集"を開き、再度設定の編集を行います。
まずはじめに、先ほどのウィザードにより作成された「ハードディスク(SCSI) 8GB」を「削除」します。(必要ないので)
続いて、ハードウェアの「追加」で「ハードディスク」を選択します。
「仮想ディスクの新規作成」を選択して「次へ」。
ディスクタイプの選択では必ず「IDE」を選択して「次へ」。(デフォルトではSCSIが選択されていますので注意。)
ディスク容量の選択にて、Androidをインストールしたいディスクのサイズを指定します。8GBあれば十分ですので、ここではそのまま8GBとしています。下の選択肢はどちらでも良いです。
ファイル名も任意で「完了」します。
続いて、仮想マシン設定に戻りまして、CD/DVDドライブを選択し、「起動時に接続」にチェックが入っていることを確認し、ISOイメージに選択を変更し、Androidのインストーラディスクである"android-x86-4.0-RC1-eeepc.iso"を選択します。変更を行ったのち、「OK」で設定を閉じます。
以上で設定は完了しましたので、いよいよ仮想マシンの再生です。
ブート選択画面では"Instration ~"を選択しますが、ここでポイントとして「Tab」キーを押してブートオプションの編集を行います。
"android.hardware"のオプションを『generic_x86』(もともとはeeepcとなっている箇所をBSキーで消して入力)。※キーボードの認識が英語配列となっているので、 日本語キーボードで"_"を入力するにはShiftを押しながら"-"キーを押すと入力できます。
ブートオプションを修正したら「Enter」キーでブートを開始します。
まずは、Androidをインストールするためのパーティションを作成する必要がありますので、"Create/Modify partitions"を選択した状態でEnterキーを押し、パーティション編集画面に入ります。
「→」キーで"[New]"を選択しEnter。
"[Primary]"を選択した状態でEnter。
デフォルトで仮想ディスクサイズ全部が指定されますのでEnter。
"[Bootable]"が選択されている状態で一回だけEnter。(Flagに"Boot"と付くことを確認する。)
パーティションテーブルに書き込んで、編集を確定するため「→」キーで"[Write]"を選択してEnter。
書き込みの確認が表示されるので「yes」とキーボードから入力したのちEnter。
書き込みが完了したら「→」キーで"[Quit]"を選択しEnter。
インストール先として先ほど作成したパーティションであるsda1が選択されているのでEnter。
フォーマットは、Androidの標準である"ext3"を選択してEnter。(fat32では不可でした。)
フォーマットの確認はEnter。
GRUBのインストール確認もEnter。
systemディレクトリを読み書き可能にするかどうかですが、選択はどちらでもよく、Enter。(Yesとしておくほうが何かと便利かも。)
Androidのインストールは以上で完了。"Reboot"を選択すると仮想ハードディスクにインストールしたAndroidが起動します。"Create a fake SD card"でSDカードイメージを作成しておいても良いです。(Enterを押すだけです。その後、Rebootします。)
ブート選択画面ではEnterキーを押すか5秒待つとAndroidのブートに入ります。
サクッとAndroidが起動します。内容としては、Live CDのものとほぼ同じです。
起動を確認したら、"仮想マシンの設定の編集"でISOのマウントを外しておいて良いです。
Android仮想マシンのインターネット接続方法ですが、プリインストールされている「スーパーユーザ」アプリにて、「端末エミュレータ」のスーパーユーザ権限を許可したのち、「端末エミュレータ」アプリを起動し、
$ su
(スーパーユーザアプリで許可を与えておかないと、suは拒否されてしまいます。)
# netcfg eth0 dhcp
# setprop net.dns1 [DNSアドレス]
とすると、DHCPでIPアドレスを自動取得し、VMwareの仮想ネットワークアダプタ経由でホストマシンのインターネット接続を共有してインターネットにアクセスすることができるようになります。(スーパーユーザアプリで許可を与えておかないと、suは拒否されてしまいます。)
# netcfg eth0 dhcp
# setprop net.dns1 [DNSアドレス]
(なぜか、DNSは自動で設定してくれない。)
とりあえず以上です。